ウクライナに関するFAQ

Frequently Asked Questions ウクライナで行う映像制作に関して
弊社では、ウクライナでの映像制作を検討されているお客様から、撮影許可や現地での撮影ルールに関するご相談を多くいただいております。戦時下という特殊な環境にあるため、撮影の許可や撮影許可証の取得には、他国とは異なるプロセスや注意点があります。ここでは、ウクライナでの撮影を安全かつ適法に行うための基本的な情報をまとめました。
どこの国での海外撮影をサポートしていますか?
ウクライナと世界の他の地域での海外撮影をサポートしております。
さらに、ニッポン・プロダクションと提携することで、150カ国におよぶ国際的なネットワークを確立し、日英両言語に堪能なスタッフを世界に配置しています。
治安はどうですか?
ウクライナの治安状況は地域によって大きく異なります。キーウやリヴィウなど西部・中部の都市では比較的安定していますが、東部や南部の前線地域への渡航や撮影は厳しく制限されています。撮影許可を得ていても、安全確保が優先されるため、政府の渡航情報や現地パートナーの判断を常に確認することが重要です。現場では、身分証明書や撮影許可証を常に携行し、身元確認に迅速に応じることでトラブルを防げます。
文化や宗教について注意すべき点はありますか?
ウクライナでは、戦争や宗教、言語の話題には細心の注意が必要です。戦争被害に関する質問や、ロシア語での挨拶などは避けたほうが良いでしょう。人物を撮影する際は、撮影の許可を得てからカメラを向けるようにし、特に子どもを取材する場合は必ず保護者の同意を取ることが求められます。宗教施設や記念碑などを撮影する際も、公的機関や管理者の承諾を得るのが基本です。
撮影許可は必要ですか?
はい、ウクライナでの撮影には基本的に撮影の許可が必要です。特にニュース取材やドキュメンタリーなどを行う場合は、ウクライナ軍からの「アクレディテーション(軍認可)」を取得することが前提となります。さらに、撮影対象の施設や機関(博物館、大学、企業など)には、個別に撮影許可証の申請が必要です。軍事施設や警察施設の撮影は原則禁止されており、道路や建物の撮影でも、現場によっては追加の許可を求められる場合があります。


撮影許可証の費用と発行期間
行政機関による撮影許可証の発行には、原則として申請料はかかりません。ただし、戦況や地域によって審査期間は大きく異なります。比較的安定している地域であれば、通常5〜10営業日で発行されますが、国防や治安関連の施設を含む案件はさらに時間を要します。撮影許可の取り方としては、企画書・台本・機材リストなどを添付して申請するのが一般的です。
公園や自然保護区で撮影はできますか?
はい。国立公園や自然保護区での撮影は可能ですが、環境省(Ministry of Environmental Protection and Natural Resources)の事前許可が必要です。公園撮影許可は申請書に撮影目的や期間を明記し、環境への影響が少ない計画であることを証明する必要があります。戦闘地域や立入制限エリアに近い場所では、環境許可とは別に軍や自治体からの撮影許可が求められる場合もあります。撮影許可がいらない場合があるとしても、現地の判断が優先されるため、必ず確認しましょう。

道路や建物、海辺での撮影について
道路での撮影許可は、交通の安全を確保するため、警察や自治体の承認が必要です。通行を妨げる機材設置や交通整理を伴う場合は、詳細な撮影計画書と保険証明書を提出します。建物撮影許可は、所有者や管理者の書面承認が必須で、官公庁や教育施設などでは内容審査が行われることもあります。また、海辺や港湾での海撮影許可は、沿岸警備や港湾管理局の許可が必要で、天候や軍事上の都合により急な中止が命じられる場合もあります。
報道ビザは必要ですか?
報道や取材を目的とする撮影の場合は、ジャーナリストIDと軍アクレディテーションが必要です。一般的な商業撮影や観光目的の映像制作では、短期ビザで入国できますが、撮影の内容によっては追加の申請を求められることがあります。
機材の持ち込みとATAカルネ
ウクライナはATAカルネ協定国のため、日本で発行したカルネを使用して撮影機材を一時的に持ち込むことが可能です。税関でカルネ書類と機材リストを提示し、用途を英語またはウクライナ語で説明できるよう準備しておくと手続きがスムーズです。

現金とクレジットカードの利用
都市部ではクレジットカードの利用が広く普及していますが、地方や通信障害時には現金が必要になります。ウクライナ通貨(フリヴニャ)を適度に用意しておくことをおすすめします。
タクシーでの移動は安全ですか?
比較的安全ですが、正規の配車アプリ(BoltやUklon)を利用するのが基本です。流しのタクシーは避け、撮影機材を持ち歩く際はケースを目立たせないようにしましょう。
水道水は飲めますか?
水道水は飲用に適していません。撮影クルーの健康を守るため、必ずボトルウォーターを購入して使用するようにしてください。
コンセントのタイプと電圧
ウクライナのコンセントはタイプCまたはタイプF(丸型2ピン)が一般的です。電圧は230Vで、日本の電化製品を使う場合は変圧器が必要になることがあります。
ドローン撮影の要件
ウクライナでは、戦時下のためドローン撮影許可の取得は非常に難しくなっています。ドローン撮影の許可取りには、航空当局および軍の承認が必要で、飛行エリア・目的・操縦者情報・機体登録などの詳細を提出する必要があります。戦闘地域付近や政府施設周辺でのドローン撮影は厳しく制限されており、許可なく飛行させた場合は機体没収や罰金の対象となることもあります。ドローン撮影の許可が不要とされるケースは事実上存在しませんので、必ず現地コーディネーターを通じて正式な手続きを行いましょう。